2017年7月16日日曜日

陶芸家泣かせの値段

骨董市で、まことさんの店には、いろいろな模様の印判皿が並んでいました。印判皿は模様が面白いのですが、もう収納が限界、使いきれないので食指を動かしません。


と、地面の上に、紐を解きもしないで置いてあるお皿が目に留まりました。
八寸皿で、しかもちょっとだけ深さがあって、取り皿にぴったりの大きさです。


型でつくった鎌倉彫風の浮き彫りにコバルトの釉薬をかけてあるお皿で、古いものではありません。
「まことさん、このお皿いくら?」
仕舞うところがないのは重々承知しているのですが、念のために訊いてみました。
「500円」
「えっ、ばらして売るの?」
「いや、全部で500円」
「うそぉぉ」
買わない手はありません。


袋に入れてくれているおかみさんに、
「なんなんでしょうね。この値段」
と言うと、おかみさんも、
「なんなんでしょうねぇ」
と首をかしげながら、お蕎麦をくれました。
  

包んであった新聞紙は2000年でしたが、長く放置しておいて、汚れたまま包んだとみえて、洗うとたわしがまっ黒になりました。
 

もし、作業棟の二階で宴会をやることがあるなら、これって、ぴったりではないですか?








2 件のコメント:

ろっかく さんのコメント...

これだけあって500円とは!捨て値同然、とってもお得なお買い物ですね~1枚幾らがほとんどですから。大きさも取り皿に丁度良さそうですね!

さんのコメント...

ろっかくさん
そうなんです。一枚500円でもそんなものかと思いそうです。これだと、使い捨ての紙皿なみの値段でしょう。
大きさからして、たぶん、まだ法事などの寄り合いを個人の家で行っていた時の、菓子皿だと思われます。まことさんに荷を売った人は、そんなお皿を買い持っていた人の遺族で(たぶん、笑)、使っていた人ではなかったようです。
お皿も売られ売られて、さすらっていくのですね。