2016年1月24日日曜日

不思議だなぁ


いただいたミカンを巻き編みの籠に入れて、食卓の上に置いておきました。
それにしても、見れば見るほど不思議な籠です。
猫ちぐらなど、日本にもわらを使った巻き編みの籠がないわけではありません。でも、わらや草よりも、竹、アケビ、山ぶどう、マタタビなどの蔓など、もっと籠づくりに適した丈夫な材料が豊富にあって、その土地、その土地に籠師さんも大勢いたので、稲わらや小麦わらを使った籠は、日本ではほとんど見かけません。もっとも、各家庭でつくった、稲わらの農作業用の柔らかい籠なら、大小いろいろありました。
稲わらはむしろ、畳の芯、俵、あら縄、もっこ、むしろ、菰(こも)などのために使われるものでした。

アフリカでは、巻き網の籠が主流です。
ヨーロッパでは、柳やトネリコなど、木を材料とした籠が一般的だと思っていましたが、昨年デンマークの博物館を見て、生活にもっとも使われたのはむしろ、もっと身近な材料を使った、誰でも編める巻き編の籠だったのではないかと思いました。

巻き編の籠は、芯にする材料と、それを綴る材料が必要です。綴る材料としては、身近で手に入る自然材料のほかに、針金や紐、太い糸などでもできそうです。
 

この日本の巻き編の籠、芯の材料は小麦わらだと思いますが、巻いてある蔓は何でしょう?


見れば見るほど、不思議な気持ちにさせてくれる籠です。







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