2015年9月26日土曜日

選手交代


レモン絞り器は17年ほど前に、荒物屋さんで買ったものです。
レモン汁(本当はライム汁)を使うタイ料理をわりとよくつくる我が家では、レモン絞り器は出番の多い台所道具ですが、このレモン絞り器には欠点がありました。


絞り汁の落ちる穴が、容器の縁より高いところにあるため、種やカスが穴に溜まってくると、絞り汁もたまり、しっかり押さえていても、絞り汁が容器の中に落ちないで、縁を伝わって外にこぼれてしまうのです。
そのため、種やカスをこまめに取り除かなくてはなりませんが、それはそれほど手間でもありませんでした。


ところが、一年ほど前だったか、前にはあまり気にしていなかった欠点を見つけてしまいました。
持ち手をつけている部分の内側が、なぜか空洞になっていて、深い穴が下から上まで貫通しているのです。そのため、絞ったレモン汁がいつでもその穴に入り込みます。そして、穴の中の中まで洗いきれず、だんだん黒ずんできたのです。
ブラシの届かないところも汚れたままになっていると思うと、カビなどが心配になってきました。

「いいレモン絞りはないかしら?」
と考えるとき、思い浮かぶのは、東屋(あづまや)のジューサーです。
発売されたときに、いいなぁと思ったのですが、
「今あるのが、使えないというわけじゃないし」
と、そのときは買う気がありませんでした。
しかし、内側に開いた穴の中が洗えないとわかってからは、なんとしてでも手に入れたいと思うようになりました。

ところが、いざ買おうとしたときには、このレモン絞り器は人気が出ていて、ネットショップではいつも欠品状態でした。
たまに売り出されても瞬時に売り切れてしまい、とても手に入りにくいのです。
しかし、買わなくては。


時間をあらかじめ予告して売り出したネットショップで、とうとう手に入れました。
東屋のジューサーは、穴の位置が容器の縁より低くなっていて、種やカスが溜まっても、絞り汁が外にこぼれたりしません。


裏を見ると、伝わりにくくつくってあることがわかります。


もちろん、内側に無意味で洗いにくい穴も開いていません。


注ぎ口のところが開いているので、洗いやすい。注ぎ口の厚みが薄いので水切れがいい。
使い勝手は申し分ありません。

絞り器である蓋にはストッパーがついていて、注ぎ口のところにすっぽり入り、固定されます。そのため、あまり力を入れなくても絞れます。


ほんのちょっとした違いに見えますが、よくデザインされたものは使いやすいものです。
というわけで、17年も我が家にいた右のレモン絞り器は、お払い箱となってしまいました。






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