2014年11月16日日曜日

出逢った!スウェーデンのお弁当箱


ネット時代でなかったら、出逢いはなかったことでしょう。
全然別のことで検索していたら、画面に忽然と姿を表したのは、あのスウェーデンのお弁当箱でした。
もとから持っていたお弁当箱より小ぶり、使い込まれた感じがあって、一面に飾り彫りしてありました。
 

花の毛彫りが魅力的ですが、


あちらもこちらも、これでもか、これでもかと装飾してあるのは、ちょっとうるさいほどです。


本体は曲げわっぱでできていますが、その閉じ方も装飾的です。
一番下に釘が二本打ってあるのは、一本は底板を留めているからです。


文字が彫ってありますが読めません。
このお弁当箱はなんとなく、手に入れた無地のお弁当箱に、お父さんかお祖父さんが彫りを加えて、子どもにつくってあげたもののような気がします。

デンマーク人の友人イエンスは、彼が小さい頃、町で職人さんたちがこの形のお弁当箱を持っていたのをよく見かけたと言っていました。
デンマークの町で働いていたスウェーデン人が持っていたのか、あるいはデンマーク人も普通に使っていたのか聞きそびれましたが、中にはどんなものが入っていたのでしょう?

ノルウェーに留学していた友人の話では、ノルウェーでは昼食に暖かいものを食べて、夕食にはハムや野菜など冷たいものを食べるだけだったそうです。スカンジナビアの食事は似たようなものでしょうか?とすると、昼は熱いものを食べる時間です。
お弁当はいったいどんなものだったのか、今度イエンスに会ったら、聞いてみたいと思います。

それにしても、みんなが、手に手にこんなお弁当箱を持って仕事や学校に急いでいた姿を想像すると、楽しくなります。


片方の、斜めに加工されている爪を外に反らすと、引っ掛かりが外れて、蓋を開けることができます。


曲げてある木も蓋も、白樺でできているのだと思いますが、外側はニスを塗ってあるので、艶々と光っています。


もとから持っていた方は、曲げ木を蔓で綴ってありますが、模様の彫ってある方は、釘で留めてあります。




2 件のコメント:

kuskus さんのコメント...

わぁ、かわいいですねぇ。
同じスウェーデンのお弁当箱でも、ずいぶん感じが
ちがいますね。
大きい方は大工のお父さん、
小さい方は中学に入学したての女の子がぶらさげて
朝の道を急いでいる姿が見えます。(笑)
ほんと、どんな中身だったんでしょう?

さんのコメント...

kuskusさん
使っていた人の生活が見えるようなお弁当箱ですよね。参りました。
お弁当箱と言えばご飯とおかずしか浮かんできませんが、絶対それはありませんね。チーズのかけら、ジャガイモの茹でたの、ミートボールってとこでしょうか。今、突然スウェーデンの小さなミートボールが、記憶の底から蘇ってきました(笑)。昔の友人の得意料理でした。