2013年10月25日金曜日

マレーシアの手仕事

友人に便りをしようと絵ハガキ入れを見ていたら、マレーシアの手仕事の絵はがきが目にとまりました。
先日、「紙類はかさばらないから集めるのが好き」という方にお会いしました。私はダメ、すぐ行方不明になるし、きちんとファイルしてもファイルごとしまいこんでしまうと、あったことさえ忘れてしまいます。絵ハガキもポスターも、紙は額縁に入れて飾るのが一番ですが、壁面が限られているので、もう無理、この絵ハガキもすっかり忘れ果てていたものでした。

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竹と糸でつくるマレーシアの凧です。
凧づくりそのものも興味津々ですが、絵に見所満載です。
意外に細い竹を使っているようですが、マレーシアには太い竹もあります。糸を巻いてある漁網の編み針は、竹でできていて日本のものと瓜二つです。もっとも、漁網の編み針はマレーシアだけでなく、タイのもカンボジアのも同じ形です。たぶん竹のある地域に共通して、同じものがあると思われます。
中央手前にある鉈は、形がとてもきれいです。

女性はバティクのサロンを身につけていますが、男性たちのサロンは格子織りです。これも、タイやカンボジアに共通しています。暑い地域、家でくつろぐには、男性もやっぱりサロンが最高です。
家の、透かし彫りも素敵です。


これも凧づくり、 竹はちょっと太くて、鉈は形の違うものを二種類つかっています。
右の男の子は、男の子なのに女性のサロンを身につけています。きっと、洗濯したか何かで、お母さんのサロンを借りているのでしょう。


鳥を捕まえるための罠です。素敵な罠。こんな罠なら鳥も入ってみたくなるかもしれません。
男性がくわえている細い巻きたばこは、煙草の葉を刻んで、ニッパヤシの葉で、自分で巻いたものでしょう。
煙草を巻くためのニッパヤシの葉は売っていますが、自分で調達したものかもしれません。


東南アジアには、よい声で鳴く鳥がたくさんいます。
その声を聞くのがみんな大好き、鳥籠を軒先に吊るして、鳥の声を楽しみます。


木を削ってマレーシアの民族楽器の笛をつくっているところです。
鮮やかに彩色された笛も素敵ですが、へぎ材を組んででつくったらしい、壁や床が素敵です。
左に見える箱は、大工道具入れではなく、キンマ、あるいは喫煙道具入れでしょうか?


太鼓づくりです。
カンボジアにも太鼓づくりの村がありました。確か、内側はまだ木の乾かないうちにくり抜くのではなかったかと思います。
皮の張り方が、各地方の知恵の見せどころと言うわけです。


こちらは弦楽器の制作です。
この楽器の音色は聞いたことがありませんが、


ボルネオ島のサラワクで、カヤン人の弦楽器は何度か聞いたことがあります。半島マレーの人たちのとは違う弦楽器は、魔よけの模様が素敵です。
かつて、出陣の前に自分を鼓舞した舞がありますが、今でも何かあるとその舞を舞います。


影絵芝居、ワヤンは、インドネシア、マレーシア、タイで広く行われています。動物の皮で平面的な操り人形をつくり、それを影絵にして楽しみます。
上品なものから庶民的なものまであり、とても楽しいものです。


やっと一枚だけ、女性の手仕事がありました。
パンダナスの敷物です。室内いっぱいに敷くもの、お祈り用の小さいもの、いろいろあります。

カンボジアで暮していたとき、備品のマットレスがふかふか過ぎるのでベッドの下に押し込み、板の上にパンダナスのマットを敷いて寝ていました。
熱帯では、ひんやりして、とても気持ちのよい寝具です。



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