2012年3月17日土曜日

漆の給食器


いい歳をして、母のお使いをしてお駄賃をもらったとき、 前から気になっていた木曽の給食器セットを買ったことがありました。

学校給食の献立は、以前に比べると格段の向上を見せているようですが、いまでも食器はプラスティックが主流のようです。そんな中、木曽の学校では、地元の特産品でもある、欅の生地に漆を塗った、りっぱな食器を使っています。


値段が張る、この給食器セットを買う時の自分への言い訳は、これを契機にむやみに食器を増やさず、シンプルに生活するということでした。

結果はどうか。
そんなことはなかなかできません。相変わらず、料理はいろいろなお皿に盛って、シンプルとはほど遠い生活をしていました。

この漆器も、お椀類を除いては、出番があったりなかったりでした。
小さいお客さんがあると、瀬戸物のお皿が割れると危険だからと、必ずこの食器を使っていましたが、幼児にだけ使っているので、幼児のお母さんたちは、プラスティックだと勘違いしていたかもしれません。
もちろん、私も説明などしませんでした。


今回夫が病気をしてみて、お互いに食べる量を見るために、最初から別々に盛りつけてみようと思い立ち、この食器の出番が増しました。

給食用に、しっかり丈夫につくられているだけあって、手入れも簡単です。すぐ洗ってしっかり拭きさえすればいいのです。


二人分でこれだけですから、場所も取りません。
といいながらも、これだけでは収まりきれなかったり、大皿や大鉢もつかったりと、相変わらず、シンプルに徹することはできないでいますが。

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