2011年12月16日金曜日

猫のピン





トラモンティの絵を送ってくださったHさんが、熊谷守一美術館に行ったからと、熊谷の猫の絵葉書と、ピンブローチを送ってくださいました。

う~ん。見知っている熊谷猫ですが、のんびり、本当に幸せそうです。




ピンの猫は鮮やかな色使いです。

グェッリーノ・トラモンティ、藤田嗣治、熊谷守一、歌川国芳。誰の猫もまったく違っていますが、誰の猫も大好きです。




猫のブローチは、いただきものにご縁があるようです。
これは、以前、元同僚のMさんからいただいたものです。

20年ほど前、人生の先輩Mさんは、だんなさんを亡くされ、寂しそうでした。
「海外に行ってみたら」
と何度か勧めて、とうとうタイに一緒に行きました。Mさんにとっては初めての海外でした。

農村でホームステイして、夕食を食べ終わったとき、
「ご馳走さまってなんて言うの?」
とMさん。
「ご馳走さまは、ないの」
と私。
Mさんは、満面の笑みを浮かべて、その家の人に向かって、
「ないの」
と言いました。
一緒に言った言語学者のAさんに受けたこと、その顛末は、言語学の雑誌にしっかり発表されてしまいました。

その後、Mさんはフットワークも軽く、友人のエチオピアでの結婚式に参列したり、ブータンにを訪ねたりと、あちこち出かけるようになりました。
さらに観光旅行もするようになり、ピラミッドを見たり、オーロラを見たり、もう行くところがないのではないかと冷やかすほど、旅好きの人になりました。

そんなMさんが、ニューヨークに行ったとき、メトロポリタン美術館のミュージアムショップで見つけたからと買ってきてくれたのが、この八匹の猫です。

ショールを止めたりするのに重宝で、以前はよく使ったものでした。




猫はなごみます。



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