2011年11月23日水曜日

素麺の箱



薄いものや小さいものの飾り方には、工夫が必要です。
普通の棚に並べて置いても場所をとるだけで、あまり見栄えがしません。




というわけで、いただきものの素麺の空き箱は、薄いものや細かいものを飾る額や棚をつくるための、格好の材料でした。

額にはそのままで、棚をつくるには、素麺の箱の蓋を切って棚板にし、接着剤で貼りつけました。
いくつか持っていましたが、母屋が完成してから、つくりつけのをつくったので、素麺の箱の棚は不要になり、処分してしまいました。今残っているのは、これだけです。

櫛と匙、そして口琴を飾っています。




上の二つの櫛は、ばらばらの歯を、紐を編んで固定してつくった櫛です。
南米、たぶんペルーのものではなかったかと思います。

左の上から二番目の、櫛目の細かい櫛は、梳き櫛でしょうか。学生時代に、上野池之端の櫛屋さん、「十三や」で買って、実際に使っていたつげの櫛です。

そして、右の上から二番目の縦長のネパールの櫛は、シラミを取るための梳き櫛です。割った竹に細い竹ひごをはさんで、紐で巻きながら固定してあります。
ペルーの櫛もそうですが、木を櫛目に削り出さなくても、櫛がつくれることを、この櫛を見て初めて知りました。




箱の下の方に二つ並んでいる櫛のうち、下の歯が粗いものは、京都四条川原町の櫛屋「二十三や」で買った椿の櫛です。
どうしてつげではなくて、椿の櫛を買ったのでしょう?たぶん、安かったからだと思います。長い間、実際に使っていました。

池之端の「十三や」は、九(く)+四(し)=十三で十三やですが、川原町の「二十三や」はどうして二十三なのか、ながらく不思議に思っていました。
「二十三や」は、唐(十)櫛を商っていたので、十三+十=二十三や、だそうです。

上の櫛はどうしたものだったか、忘れてしまいました。
もしかしたら、タイの櫛だったかもしれません。




匙は、小さいものは、友人のNさんにいただいた、おもちゃのセットです。
そして、大きいものは銅版を打ち出したガーナのものです。
金を計るときに、この匙を使っていたとのことですが、真意のほどはわかりません。





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