2011年11月18日金曜日

母の鍋つかみ





日曜日に母を訪ねたら、
「これが最後の鍋つかみ」
と、魚をアップリケした鍋つかみをくれました。もともとつくりためておいたものが、一つだけ残っていたようでした。
「もう、つくることも、使うこともないから」
と、母。
同居している妹が欲しがらないのかと思いましたが、
「私はもっと大きいのを使うから」
と、全然関心を示しません。
どうやら、母のまわりで喜んで使っているのは、私だけのようでした。




母のつくる鍋つかみは、五十年一日です。私がまだ一緒に暮らしていたころから、台所にはこんな鍋つかみがぶらさがっていました。
無地のウール布に、綿を入れたアップリケをしてあります。
太い糸で地をキルティングするとか、裏地(チェックのウール)にも気を使うとか、もう少し何とかすれば、味のあるものになるのにと思いながらも、そうなっていないのが母らしいところです。
また、バランスを考えないで、これでもかとアップリケをてんこ盛りにしてあるのも、母らしいところです。




我が家では、思えばずっと母の鍋つかみを使ってきましたが、擦り切れたり、汚したり、片方を焦がしたりして、今はペアでないものがぶらさがっています。




手元にあるのは、以前もらったお鍋模様のものと、




クワイ模様のもの、そして今回もらった魚模様の三種類です。

仕事は速いけれど、大雑把な母です。
しかし、いくら雑と言っても、クワイの鍋つかみの下地の布が左右で違うのは、雑すぎます。
きっと、いくつもつくって箱に入れていたときに、ペアが離れてしまったのでしょう。



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