2011年10月11日火曜日

辛亥革命から100年



今日は、中国の辛亥革命から100年目の記念日です。
1911年、1600年代から続いてきた、最後の君主国家清王朝が倒されました。

革命記念日を記念して、東南アジアに流れて行った清時代の器をアップしようと思いましたが、すでにアップしてしまったものが多く、清の器はほんの少ししか残っていませんでした。




お茶ポットです。タイで求めたものです。
タイはヴェトナム、カンボジアという中国に近いお茶文化の地域と、ビルマというインドに近い紅茶文化の地域の狭間に位置していますが、どちらにも組していない「水」文化の国です。
タイ人は、お茶ではなく、甕にためておいた雨水を飲むのを最高と考えています。

ですから、このポットは、タイ人ではなく、中国系の人々がお茶を飲むのに使ったものです。




模様は、伝統の牡丹唐草です。
牡丹唐草は、よく見られるおめでたい模様で、日本にも伝わりましたが、現代のタイで焼かれている、白地に藍の器にも好んで描かれています。




同じく、牡丹唐草の蓮華です。




タイ人は、農村の人であれば、つい先ごろまで手で食べていましたから、これも中国系の人が、祖国から持ってきたものでしょう。




裏を見ると、小さな三点で浮かせて焼いていたことがわかります。




右の碗は、骨董屋さんから、清ではなくて明だと言われましたが、さあどうでしょう。




右の碗の方が厚く、ぼってりしています。




模様は、両方ともやはり牡丹唐草のようです。




6 件のコメント:

はっと さんのコメント...

ポット制作の授業で私もこんな蓋のデザインをしました、懐かしいです。メーサロンには急須型の建築物やモニュメントが続々と建てられていますが、風景に溶け込めないデザインで残念な異物になっています。母が中国に行くとお茶を買ってきてくれたのですが私は見て楽しみながら飲むなら菊花茶、目をつむって飲むなら茉莉花茶が好きです。昨日訪れたお店で出していただいたのが「金木犀茶」でした。季節ですね、街中に香ってます。

さんのコメント...

はっとさん
我が家の金木犀も数日、戸外での作業を楽しいものにしてくれました。
以前は中国茶をよく飲みましたが、最近はポットにただ入れておくルイボスティーばかり飲んでいます。

はっと さんのコメント...

ルイボス、美肌効果どうですか?!(笑)
貧血にもいいらしいですが。
春さんの好きそうな「ねこ急須」ってのがタイ製であるんですよ。ごらんください。
http://www.geocities.jp/tomo774a/kyusu.html
かわいいでしょ~~。どう?

さんのコメント...

はっとさん
タイの猫急須は知っています。私も少しですが、猫の急須を持っています。http://koharu2009.blogspot.com/2010/05/blog-post_15.html

はっと さんのコメント...

ああー!ほんとうだ、持っていたんだね。
いいなあ~。
注ぐ時ってどうですか?
うまく最後まで残らずに注げますか?
注ぎ口に、つたいはありませんか?

さんのコメント...

はっとさん
しょうゆさしは使ったことがありますが、急須は使ったことがありません。
首をよく押さえてなくてはならなかったりして、古いものは使い勝手は悪そうです。