2011年9月1日木曜日

いせ辰の招き猫





東京の谷中に、版木で刷った江戸千代紙や、千代紙を貼った小箱、手ぬぐいなどを商っている、いせ辰というお店があります。

そのいせ辰の、張り子の親子招き猫です。
張り子は、木型に糊をつけずに和紙を貼り、さらに糊をつけながら和紙を貼り重ねて、乾いたら切って木型を取り出し、もう一度くっつけて和紙を貼り重ね、胡粉を塗って彩色して仕上げます。




いせ辰には、和紙の反古紙の墨跡を、そのまま生かした招き猫もあります。




身体全体に、文字が書かれた和紙を貼っていて、それが模様になっています。
なかなか粋です。




同じ親子猫でありながら、二組の招き猫は、表情や雰囲気がまったく違います。

いせ辰では毎年、招き猫が干支人形を抱えた、干支招き猫もつくっています。
ところが、人形好きの私ですが、どうも干支人形は好きになれません。干支人形の中で、そのときどきに、虎とか犬とか関心を寄せるときもありますが、十二支揃えたいという気持ちになったことは、たぶんないと思います。

べつに、十二支に入れなかった猫に、気を遣っているというわけではないのですが。




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