2011年1月6日木曜日

テレプシコーラ





子育てのころは、子どもたちにつられて、漫画をよく読みました。
『ブラックジャック』、『じゃりんこチエ』、『ドカベン』、『パイレーツ』、『Dr.スランプ』などなど。
でも、年をとってからは、漫画はまったく読みたくなくなりました。絵と字の両方を追っていくのが、おっくうで、読んでいられなくなったのです。

かつて夢中で読んだ、手塚治虫の『火の鳥』や、小山ゆうの『がんばれ元気』でさえ、読み返そうとして、めんどうくさくてできませんでした。




そんな私に、10年ほど前、息子が山岸涼子の『テレプシコーラ・舞姫』を2、3冊くれました。彼は雑誌『ダ・ヴィンチ』を読んでいて、それに連載されていたので、単行本も買ってみたようでした。

バレエ漫画ですから、息子とはミスマッチですが、私とも大いなるミスマッチ、バレエの「バ」の字もありませんが、以後、自分で買って、続きを読んできました。

『テレプシコーラ』第1部は、「10」で、思いもかけない悲惨な結末で、突然終わりました。
「なんてことだろう」と思っていたら、しばらくして息子から、第2部がはじまっていると聞き、また読みはじめました。




その第2部も、昨日手にした「5」で完結しました。
今度も突然の終わりでしたが、明るい結末で、ほっとしました。
なんだかんだで、10年間も楽しませてもらったことになります。

どうして息子が、『テレプシコーラ』を私に勧めたのか、以前聞いてみたことがあります。
「だって、山岸涼子の『日出処の天子』を持っていたじゃないか」。
う~ん。『日出処の天子』は、全部読まないで、途中でやめたような...。

でも、『テレプシコーラ』が、最近の唯一の愛読漫画であるということは確かでした。




2 件のコメント:

hana-ikada さんのコメント...

この漫画は書店で雑誌『ダ・ヴィンチ』を立ち読みしました。
バレエ漫画ではありますが、少し変わった視点で描かれていますね。
作者の初期のバレエ作品『アラベスク』も
二部は心理学的なテーマになっていき
70年代にしては時代を先行していたのかも知れません。
いや~山岸さんの作品は好きなので殆ど読んでます(^^ゞ

さんのコメント...

hana-ikadaさん
えっ。こんなに長いのを立ち読みしたのですか?10年間も?
hana-ikadaさんて、すごい根性ですね(笑)。
私は忘れっぽいので、前を読み返してみないと、話の続きが読めなかったりして、一度読んだだけでは足りません。この前も、1巻をちらっと見たら、こんな話だったかと、新鮮でした(笑)。
でも、山岸涼子の展開は、じっくりと唐突の繰り返しで、引き込まれるというか、肩透かしを食うというか、好きというか、なんというか...。なんて、楽しんでいます♪