2010年11月22日月曜日

中国のお菓子の型




プノンペンに住んでいたときに、私はアパートの三階に住み」、四階にはフランス人の骨董商が住んでいました。彼は王宮の近くに小さなお店を持っていたので、ときおりのぞきに行くことがありました。
その骨董屋さんで見つけた、お菓子の型です。

カンボジアに住み着いた、中国人が使っていたものと思われます。
カンボジアには、以外に色濃く中国の文化が入り込んでいます。旧正月を祝うこと、中秋の名月を愛でること、獅子舞が見られること、苗字を漢字で表記すれば、一文字であること、あちこちに、「土地神」と漢字の刻まれた石碑が立てられていることなどなど、あげていけばきりがないほどです。

お菓子の型は、月餅、あるいは落雁のようなものに使ったのでしょうか。それとも、練り物だったかもしれません。
一つには「薛」の字が、もう一つには「源合」の字が見えます。薛はつる草(唐草)模様で、源合は、牡丹と蝶の模様です。




裏返すと、しっかりつかめる持ち手が彫ってあります。ここを持って、ぎゅっと押して、模様をつけたのでしょう。
直径は15センチほど、どんなお菓子がつくられていたのでしょうか。

鍋敷きにするつもりで買いましたが、煮立った土鍋などを乗せると焦げてしまうので、それではかわいそうと、ただ飾っています。


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