2010年1月29日金曜日

OMソーラー



今日は、午前中は曇りで、冷たい雨も降りました。そのため、屋根の上のソーラーパネルの温度が上がらず、久し振りに補助暖房(灯油)をつけて、空気を暖めました。すぐに暖かい空気が吹き出し口から上がってきて、家の中は快適になりました。

我が家では、暖房にOMソーラーシステムを使っています。これは、軒下から屋根瓦の下に取り込んだ空気をソーラーパネルで暖め、ファンをまわして床下にそのまま送り、床下のコンクリートの蓄熱板を暖めて、暖房する方法です。
冬でも、晴れてさえいれば、ソーラーパネルは50℃くらいになります。





蓄熱板のコンクリートは、構造のコンクリートと断熱材(スタイロフォーム)で縁を切っているので、いったん温まると冷えにくく、日が沈んでからも、翌朝まで暖かさを保ちます。
工事は、コンクリートを流し込む日には、ミキサー車やポンプ車にきてもらいましたが、鉄筋を曲げたり、型枠をつくったりするのは、全部自分たちでやりました。何年もかかりましたし、かなりの重労働でした。よくここまで辿り着いたものです。

おかげで、嬉しいことに、昼間晴れてさえいれば、まったくの暖房いらずです。




このパイプを通って、暖かい空気が床下に下りてきます。紙筒を使う例も多いらしいのですが、我が家ではセットでついてきた、ダクト用のパイプが余ったので、銀色のアルミの上に、ロクタというネパールの手漉きの紙を貼って使っています。断熱してあるので、パイプからの放熱はありませんが、まあ、床下から暖かい空気が上がってくるのだから、同じことでしょう。




そして、これが吹き出し口です。お手洗いや脱衣場など、あちこちに取りつけているので、家中、どこにいても同じような温度です。今頃は、16℃から19℃、ときどき「寒いなあ」と思うと、14℃くらいに落ちていることもあります。
外の温度と変わらないような、仮設のビニールハウスで6冬も過ごしたのが、今となっては驚きです。よくやったなあ。

夏はどうするのかって?夏はソーラーパネルで集めた熱は、すべてお湯を溜めてあるタンクに送って、お湯をつくります。だから、夏はお風呂のお湯は、燃料いらずです。
夏は、夜間に外の冷気を取り込むこともできますが、このあたりは夜は冷えるので、使ったことはありません。

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