2009年11月10日火曜日

ニッキ水のビン



ひょうたん型のビンを見ると、思い出もないのに、なぜか郷愁をそそられてしまいます。薄い薄いガラス、切りっぱなしの口。「よく残っていたなあ」と、声をかけたくなります。
私の手持ちのもので、もっとも古いのは左から三番目のひょうたんです。20年位前に仕事で京都に行ったとき、京都大学の近くの骨董屋さんで買いました。800円くらいだったでしょうか。
当時、ニッキ水のビンの存在を知っていたのか、知らなかったのか覚えていませんが、本物はそのとき初めて見ました。その次に古くから持っているのはキューピーのビンですが、あとのひょうたんはみんな八郷に来てから、この8年のあいだに集まったものです。

我が家からそう遠くない別々のところで、月に骨董市が3回開かれます。一番近いところは車で20分くらい、月に1ヶ所か2ヶ所はそれらの骨董市をのぞいて見ます。
その全部に店を出している骨董屋さんがいます。昔のおもちゃとガラスを中心に品揃えしているのですが、ずいぶん前に招き猫を買ってから、知り合いになりました。私は当時招き猫を集めていたので、そのあとも招き猫はいないかと、必ずのぞくようになりました。
ところが彼はいつも猫は持ってこないで、ブリキのバケツとか、塗り絵とか、ガラスビンとか勧めるのです。
「カゴメのしょうゆさしはこれで終わりだよ」とか、「この薬ビン、まだ持ってなかったっけ?」とか。
100円、200円のものなので、ついつい「じゃあこれ1つね」なんて買ったいたら、気がついたらいつのまにか家にガラスが増えていて、関心も出てきていました。

京都で買ったものだけ、ちょっと緑がかったガラス本来の色をしていますが、この近くで買ったものはみんな無色です。




3本の同じビン、きれいに洗ったものと、ラベルが残っているものと、キャップをしたまま、中身が蒸発してしまったビンとあります。シールには、「ニッケイ水 島田市 山岸飲料」とあります。私は中をきれいに洗って、光が透るのを見るのが好きですが、せっかく残ってきたことを尊重して、これだけはそのままにしてあります。




真ん中の首の長いビンはみかん水のビンです。
みかん水のビンはなじみの骨董屋さんが、だいたいいつでも持っているものですが、なかなか気に入った形のものには出会わず、1本しか持っていません。色がきれい、底が四角で、エンボスも入ったものです。

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