2018年2月21日水曜日

出窓のその後


二階の出窓は、着々と進んでいます。


外で組んでいた部分が、
  

取りつけられています。


ここまで来てから、どうなるか、やっと聞き出すこともできたし、見えてきました。


もともと、ここは三畳間ですが、少しでも広ければそれだけ使い勝手もいいはずと、床を少し出して板敷にして、さらに出窓にはもの(この場合は持ってきたバッグなど)を置けるようにしているようです。
なかなか素敵です。でも、窓や壁はどうなるんでしょうね?何だか建具が多そう!





2018年2月20日火曜日

八枚の扉


やっとのことで、東の壁の一番下の戸棚の扉づくりに取り掛かりました。
残っていた材から、枠の部材をつくって揃えたところです。


いざ扉をつけようと計ったら、下地が垂直でなかったり、水平でなかったりしています。「なんだ、この仕事は!」
と、夫の仕事にはケチをつけやすいものですが、仕方ない、それぞれ直せる範囲で直しました。


扉は、23ミリ厚の枠に、7ミリ厚の板を挟んでつくります。
角は、サンドイッチのように溝を切って、それを組んでもつくれますが、今回は目立つところなので、45度で合わせることにしました。中に板を嵌めるときは、残念ながら45度のクラン は使えません。


角が45度のものを締めるので、ずれないよう、また90度が出るように、作業台の上にガイドをつくりました。
これで、ガイドとともに締めつけれが、しっかり締まるはずです。


すべて45度に切っていますが、合わせてみて微調整します。


扉は8枚、接着剤の乾くのを待ちながらなので、一日2枚できればいい方でしょうか。


これは扉の裏です。
材には節もあるのですが、できるだけ節が裏側にくるように木取りしています。






2018年2月19日月曜日

描いて、描いて

ブログで、井上純一さんの『中国嫁日記』楽しく拝見しています。
そのブログに、近日中に第七巻が出るとのこと、


七巻の表紙の絵が紹介してあって、その下に、
「内モンゴル(夫人の月さんの出身地)の民族衣装です。あまりの模様の面倒くささに、森薫先生の偉大さを思い知った次第です」
と書かれていました。


その森薫さんの『乙嫁語り』の最新刊が最近出ました。


この巻は外の描写が多くて、しかも冬なので、民族衣装は模様びっしりではありませんが、それでも全ページ、しっかり描き込んであって、楽しめます。


例えばこのページ、


遠景の家(ゲル)も素敵ですが、中景の道具類も素敵です。
近景には狐が描かれていて、道具の後ろには、駆ける馬が見えます。


いったい、一冊の中に、馬は何頭出てくるのでしょうか?


こんなに描き込んであるのに、「あとがきまんが」で作者の森薫さんは、雪で一面真っ白なため、あまり描き込めないのを残念がっています。


そのためかどうか、描き込む場所を嬉々として増やしたのでしょう。
山越えしようとして、吹雪のためふもとの村で足止めを食った、イギリス人のヘンリー・スミスのガイドのアリは、退屈しのぎに隊商のラクダの毛を刈り込んで、手持無沙汰を解消させています。


街の風景描写も、半端じゃありません。
 

ゆっくり読みたいのに、あっという間に読み終えてしまうのが残念ですが、細部を見ていると、何度でも楽しめます。
続きはまた、一年ほど待たなくてはなりません。


ほんの小さな一カットを拡大してみても、この手の入りようです。






2018年2月18日日曜日

埋め尽くして


タイ、ラオスの山岳地帯に住んでいるモン人の背守りの布です。


桃色の布の上に白い布を重ね、白い布を切ってそれを綴じる、「リバースアップリケ」の方法で模様を出し、刺繍で埋めています。
渦巻き模様そのものが魔除けですが、これでもかと隙間を刺繍で埋め尽くすのは、魔物に入り込む隙を与えないためです。


1990年くらいまでは、モンの人々が暮らす村を訪ねると、少女からおばあちゃんまで、布をかがっている姿を見ることがありました。


今はもう、売る目的でつくっている人以外、ほとんどの子どもたちは習わずに大きくなるのではないかと思います。


バングラデシュの刺繍のメガネケースです。
ノクシカタですが、刺繍で埋め尽くしています。


裏布もついているので、刺繍の裏がどうなっているのか、見るわけにいきませんが、一針一針縫ってあることは確かです。


グアテマラの、ウィピル(貫頭衣)を再利用してつくったお財布です。
グアテマラは、ラテンアメリカの中ではボリビアと並んで、先住民の人口が多い国です。ともに、先住民が60%以上を占めています。
刺繍にも見えますがこれは織りものです。


ウィピルは村によって模様が違います。
たいていが織りものと刺繍の組み合わせで、下には巻きスカートを合わせます。


財布に再利用された布は、これに限りなく近いでしょうか。


バングラデシュのメガネケースも、グアテマラのお財布も、NGOなどが住民の生活支援のために行っている、フェアトレードのものです。


朝鮮の武人の背守りです。


白虎、スホランは、現在行われている平昌(ピョンチャン)オリンピックのマスコットとして使われていますが、「スホ」は守るという意味、白虎は朝鮮民族の守り神なのです。


それを背守りとしてつければ、最高だったでしょう。
やはり悪いものが入らないよう、絹糸で埋め尽くされています。


黒い、地にみえるところも刺繍です。どんな布に刺繍したのか、全く見えませんが、薄手の布だと思います。
縁に張ってあるのは、紋織りのある絹地、黒繻子です。


刺繍した布を手漉き紙に貼り、裏からは手織りの麻布を貼って、それを黒繻子の布で縁取してあります。


麻はカラムシなどかもしれません。


埋め尽くされた布には、どれも、願いや祈りが込められています。





2018年2月17日土曜日

万能杉板


いつもの材木屋さんに、買い足し買い足し使っている、重宝な杉板があります。
簡単に仕上げて(鉋がかけてあって)、相じゃくりになっている杉板で、厚さは13ミリ、幅は16.5センチ、長さが4メートルあります。5枚が束になっていて一坪分、2000円弱です。


母屋の壁は、外壁は30ミリ厚、内壁は15ミリ厚の、ほんざね加工した板を使いましたが、作業棟では、気密性を求めていないので、この仕上げ野地板で十分なのです。
買って来たときは、たいていの材木の水分がまだ、十分には抜けていません。
この杉板も、軽いのは一枚で2.8キロほどですが、


持つとずしりと重いのを計ってみると、6.4キロもあります。まったく同じ大きさなのに、重さが倍以上もあるのです。
このような、水分の抜けていない材を加工すると、後でつなぎ目が大きく離れて、隙間ができます。もっとも、そのための相じゃくりですから、機能的には隙間ができてもあまり問題はないのですが、見た目はいただけません。


さて、水分を抜くためには、分厚い材だと間に桟木などを挟みながら積んで、風通しを良くして乾かしますが、薄い材木は立てて乾かします。


というわけで、この仕上げ野地板は、買ってきたら所かまわず立てかけて乾かすので、いつ見ても材が、あちこちに立てかけてあります。


杉板は、張ったばかりのときは、赤身と白太がくっきりしていますが、すぐに同じような茶色になってしまいます。


格安の材ですが、できるだけ無駄が出ないように、考えながら木取りしています。
それでも出てしまった端材は、取っておいていろいろ使います。見えない戸棚の中では、そんな端材をつないで張ってみました。
新しい材を切るときはわくわくしますが、端材入れの中から材を見つけて使うときは、もっとわくわくします。